「床ずれ」は治すのが大変、予防が一番

みなさん「褥瘡」はご存知でしょうか?

この漢字は「じょくそう」と読みます。タイトルにある「床ずれ」のことです。

 

床ずれ(褥瘡)とは長時間の圧迫などが原因で血液の循環が悪くなり、組織に損傷を受けている状態のことをさします。

ですので、高齢の寝たきりの方、麻痺のある方、また感覚が鈍くなっている方などが、車いす、ベッドで長時間同じ姿勢のままでいると床ずれの原因となってしまいます。

さらに栄養状態の悪い方、皮膚の清潔を保てていない状態の方は床ずれ(褥瘡)が発生しやすくなっています。

また、重症度によってⅠ~Ⅳ(軽~重)のステージに分かれます。重症の場合は外科の手術が必要になるケースもあり、完治まで長い時間を必要とします。

 

一度床ずれになってしまうと治すことが大変

一番大切なのは栄養をしっかり摂ることですが、高齢になると思うように食事が摂れず、治るまでに時間が掛ってしまいます。きちんと栄養の管理をすることが必要不可欠です。

さらに、一度床ずれを起こしてしまった患部を圧迫しないよう姿勢をキープするのですが、更に別の部分に床ずれが出来ないように姿勢に気を付けます。

 

特に床ずれが起きやすい部分」がありますので覚えておきましょう。

仰向けに寝ている方はほとんどが体の後ろ側に発生します「後頭部、肩、肘、背中、腰(骨盤)のまわり、お尻(仙骨)、かかと」骨が出ていて皮膚に圧が掛りやすい所に要注意です。

車いすの方は「肘、腰(骨盤)のまわり、お尻(仙骨」に気を付けます。

 

赤みや、発疹などを見付けたら、自分で判断せずにすぐにドクターに相談をしましょう。