胃ろう(PEG)について
こんにちは。今日は「胃ろう(PEG)」について話をしたいと思います。
◆胃ろう(PEG)って何?
私たちにとって食べることは生命を維持する上で欠かせないことですが、気管の手術をした人やむせ込みによる誤嚥性肺炎のリスクが高い人は、口から食べ物を摂取することが難しく、腹部に小さな穴を開け、そこから直接胃に栄養を投与することがあります。これを胃ろう(PEG)といいます。
◆胃ろう(PEG)のメリット
鼻からチューブを入れて栄養投与する方法に比べ、患者への負担が少なく、チューブがないことにより、口腔リハビリや言語訓練がしやすいというメリットがあります。また、口から十分に栄養が摂取できるようになれば、除去することができます。
◆胃ろう(PEG)でも老人ホームなどには入れるのか?
胃ろう(PEG)は定期的に器具の交換が必要で、看護師や医師によるケアが必要となります。最近では24時間看護師が常駐しているホームも増えてきているので、対応できる施設も増えていますが、胃ろう(PEG)を造設したことによって入居が難しくなるケースもあるので、事前によく調べておきましょう。
最近では老衰死を望む家族も増えており、延命治療をせず、胃ろう(PEG)などの栄養投与の方法を取らないケースもあります。本人や家族にとって何がベストなのか、しっかりと話し合うことも大切です。
「床ずれ」は治すのが大変、予防が一番
みなさん「褥瘡」はご存知でしょうか?
この漢字は「じょくそう」と読みます。タイトルにある「床ずれ」のことです。
床ずれ(褥瘡)とは長時間の圧迫などが原因で血液の循環が悪くなり、組織に損傷を受けている状態のことをさします。
ですので、高齢の寝たきりの方、麻痺のある方、また感覚が鈍くなっている方などが、車いす、ベッドで長時間同じ姿勢のままでいると床ずれの原因となってしまいます。
さらに栄養状態の悪い方、皮膚の清潔を保てていない状態の方は床ずれ(褥瘡)が発生しやすくなっています。
また、重症度によってⅠ~Ⅳ(軽~重)のステージに分かれます。重症の場合は外科の手術が必要になるケースもあり、完治まで長い時間を必要とします。
一度床ずれになってしまうと治すことが大変
一番大切なのは栄養をしっかり摂ることですが、高齢になると思うように食事が摂れず、治るまでに時間が掛ってしまいます。きちんと栄養の管理をすることが必要不可欠です。
さらに、一度床ずれを起こしてしまった患部を圧迫しないよう姿勢をキープするのですが、更に別の部分に床ずれが出来ないように姿勢に気を付けます。
「特に床ずれが起きやすい部分」がありますので覚えておきましょう。
仰向けに寝ている方はほとんどが体の後ろ側に発生します「後頭部、肩、肘、背中、腰(骨盤)のまわり、お尻(仙骨)、かかと」骨が出ていて皮膚に圧が掛りやすい所に要注意です。
車いすの方は「肘、腰(骨盤)のまわり、お尻(仙骨)」に気を付けます。
赤みや、発疹などを見付けたら、自分で判断せずにすぐにドクターに相談をしましょう。
アンチエイジング&認知症予防に効果アリ!?「オゾン療法」とは
こんにちは。皆さんは「オゾン療法」という治療法をご存知でしょうか?オゾンと聞くとオゾンホールなどが頭に浮かぶかもしれませんが、簡単に言うと「血液クレンジング」のことです。まだまだ認知度の低い治療法です。
実際にどんなことをするのかと言うと、オゾン療法にはいくつかの方法がありますが、手軽に受けることができ、安定した効果が期待できる方法として「自家血液オゾン療法」があります。
「自家血液オゾン療法」は自身の血液(50~100ml)を採血し、そこにオゾン加酸素を加えます(血液に負荷を与えるイメージです)。オゾン加酸素を加え、よく混ぜ合わせると、徐々に血液の色がとても綺麗な色になっていきます。あとは点滴と同じようにその血液を自分の身体へ戻していきます。
効果は個人差はありますが、下記のような効果が期待できます。
・血液循環の改善
・抗アレルギー作用
・免疫細胞活性化作用 など
なかでも脳循環が改善されることによる認知症の予防効果が期待できるところに注目したいですね。しかしながら「オゾン療法」は国内では保険の適用はなく、1回あたり1万~4万円程かかってしまいます。もっと手軽に受けることができるようになれば、認知症の予防法としてとても有効な手段になるのではないかと思います。
生活リハビリとは?
こんにちは、今回は生活リハビリについてお話をしたいと思います。
生活リハビリとは、現在出来ている能力の維持、身体機能の低下を防ぐため、自分で出来る日常の動作をなるべく自身の力を使って生活することです。
高齢になると一人で歩くよりも、車イスを使用して移動した方が早く、且つ安全なことがあります。またご本人も体を動かさないので楽なのかもしれませんが、筋力の低下や認知症の進行に影響してしまいます。
例えば、まだまだ自立歩行ができるのにも関わらず、安全と効率化を理由に車イスに頼っているとどうなるでしょうか?必要以上に車イスを使って移動することで、足の筋力はもちろん、腹筋など全身の筋力が低下してしまいます。さらに若い方と比べると、高齢者の筋力の低下は非常に早くなっていることに加え、再び元の筋力に戻すことも相当な時間とトレーニングが必要になってしまいます。
入居した時は歩けていたのに、施設に入ってから動きが鈍くなった。もしくは歩けなくなった、なんて聞いたら悲しいですよね。
普段の移動はなるべく歩くようにする。必要以上に介助を受けない、出来る限り自立した生活が健康な体を維持します。
介護のプロに相談してみませんか?
皆様は有料老人ホームの検討を始めた際に、誰に相談をしますか?
家族の方、お医者様などに相談する方が多いと思いますが、私は最初に有料老人ホームのスタッフに相談してみることをお勧め致します。
お勧めする理由として、医療と介護のすれ違いを避けることができるからです。
医療が発達した今は、1つの病気に対して様々な治療法があります。
治療法の中には介護に向いたものと医療に向いているものがあり、2つは必ずしも一致しません。場合によってはホームでの受け入れが難しい治療法や、受け入れた後の暮らしに制限がついてしまう治療法もあります。
このような状況に陥ってしまうことを極力避けることが、有料老人ホーム選びの重要な部分です。
有料老人ホームのスタッフは介護のプロです。
有料老人ホームのスタッフからアドバイスを聞くことで、医療と介護がより効果を発揮できる可能性が高まります。
これから有料老人ホームの検討を始める方や、現在病院で入院されている方は、介護のプロへの相談をプラスすることで、有料老人ホームへの入居で失敗のないようにして頂ければと思います。
有料老人ホームの入居を検討するにあたって
有料老人ホームの入居を検討するにあたって、本人の了解を得るということはとても大事なことです。
ご家族の方がどんなに施設を気に入ったとしても、ご本人の了解がなければ有料老人ホームに入居することはできません。
コールセンターの業務の中でも、ご本人に納得して頂けないという悩みを持ったご家族からのお電話が沢山あります。
有料老人ホームの検討にあたって、どうしてもネガティブな思いが強く出てしまう方はいらっしゃいます。
有料老人ホームでは基本的には集団生活になりますから、今までの生活が変わってしまうことに戸惑われてしまうのは当然のことだと思います。
ご家族の方はご本人の理解を得るために工夫をすることが、スムーズに有料老人ホームに入居するポイントです。
ご本人の了解が得られないといった悩みを持つご家族に、我々コールセンターがしているアドバイスがあります。それはご本人をさりげなく見学に連れ出してあげることです。
実際に有料老人ホームを見てみると、思っていた印象と違っていてご本人のお気持ちが変わることが多いです。
有料老人ホームの見学にお連れするときには、「ボランティアに付き合って欲しい」や「買い物のついでに見てみよう」など、ご本人の性格に合った受け止めやすい言葉を投げかけてあげましょう。
有料老人ホームの検討ではご家族の方以上にご本人も悩まれるケースがあります。
検討がストップしてしまった時は、ご本人の気持ちに寄り添う工夫を今一度考えてみてはいかがでしょうか。
「介護」を「快護」にするためには
「介護はゴールのないマラソン」と言われ、極端に言えば、その人が亡くなるまで続くものです。若くして事故や脳梗塞による後遺症などで介護が必要になれば、10年20年といった長い介護期間になり、介護する側、介護される側どちらにも大きな負担が掛かります。また、核家族化が進んだことにより、高齢夫婦のみの世帯が増え、老老介護も大きな社会問題になっています。
そのようなゴールの見えない介護にどうやって向き合っていけば良いのでしょうか?
介護に対して上手に向き合えていない人は、全てを自分一人で何とかしようとしているのではないかと思います。たしかに、周りに相談できる身内がいないなど、環境的に難しい場合もありますが、まずは自分が置かれている状況を誰かに聞いてもらうことが大切です。
役所の窓口やインターネット、最近では介護相談の窓口があるコンビニエンスストアも徐々に増えてきているので、そういった社会資源を使わない手はありません。
そして介護に対する考え方を変えることも大切です。上手に介護を続けていくために、「頑張り過ぎない介護」を目指しましょう。頑張り過ぎないということは、ただ単に手を抜くことではありません。介護保険のサービスを上手く利用して、リフレッシュできる自分の時間をしっかりと作ることです。
「介護」を「快護」にすることは容易ではありませんが、身の回りにあるリソースを上手く活用して、介護と上手に向き合っていきましょう。