高齢者とお風呂?

こんにちは、今回は高齢者の入浴についてです。

 

入浴は新陳代謝を良くし、リラックス効果もありますが、一番は体を清潔に保つことが目的です。そして介護者としては、体の状態を観察することも重要です。入浴の際には主に皮膚の状態(乾燥、荒れ、怪我、アザ、腫れ、浮腫など)を観察することで、異常がないことを確認します。さらに持病、体に麻痺がある人は注意が必要です。

 

▼普段の入浴で気を付ける点は?

  1. お元気な方であっても長時間1人にせず、本人に異常がないか声掛けを行います。
  2. 持病のある方、高血圧や心臓に不安の有る方、脱衣所と浴室との温度差を少なくし、ヒートショックを起こさないようにします
  3. 麻痺がある場合は手すりの位置など事前に確認し、入浴時は見守りや介助をしましょう。
  4. 低体重の方は体が浮いてしまい、湯船で安定せず不安を感じることがあります。状態によっては特殊浴を使用します。
  5. 浴槽の中で滑って溺れてしまうことがありますので、水位は胸の高さまでにします。
  6. 自宅のお風呂での介助が難しいようであれば、訪問入浴の利用をお勧めします。
  7. この他、浴室の床がタイルなどは濡れていると滑りやすくなっていることがありますので、滑り止めテープの使用など検討します。石鹸の泡などが残っていると足元が滑り、転倒など原因にもなるため、浴室の使用後にはきちんと水で流して乾燥させることも重要になってまいります。

 

 

介護施設での入浴って?

週2回~3回で入浴する施設がほとんどで、4回目5回目となると別途費用(各施設による)が掛かるケースがあります。一見、入浴回数が少ないように感じますが、ご高齢となり体力が落ちてくると毎日の入浴が大変な方が多くなりますので、体の状態にあった入浴回数を心掛けましょう。そういった面から、お元気な方(自立度が高い方)、活動的な方は住宅型の施設やサービス付き高齢者住宅を視野に入れ検討すると良いかもしれません。

 

◆特殊浴はどんなものがあるの?

特殊浴とは通常の浴室とは異なり、車いすに乗ったままの状態で浴槽に入れるもの、リフトで体を持ち上げて浴槽に入るもの、ストレッチャーに乗ったまま入れるものがあります。その他にもカプセル型の浴槽に車イスに座ったまま入り、温かいミストで温まるタイプのものがあります。体の状況にあわせた入浴方法を検討します。